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コラム

F1のメカニックになるには?仕事内容や気になる年収を徹底調査

2026年4月20日

機械をいじるのが好きな人は、F1のメカニックを最終目標にする人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事ではF1メカニックになるために必要なことを紹介しています。日本人メカニックがいるかどうかの実例も踏まえた上で紹介しているので、将来の夢にしている人はぜひ参考にしてください。なお、主な仕事内容や年収も紹介しているので、自分でできそうかどうかを判断してから目指すことが重要です。

F1メカニックになるための資格

F1メカニックになるためには、危険を伴う仕事があるためいくつかの国家資格が必要です。基礎的なことで言えば燃料の取り扱いに必要な危険物取扱者の資格です。ガソリンは人間がタンクに入れて持ち運べる程度の量なら資格は必要ありませんが、F1のように大量の燃料を一度に取り扱う場合は資格が必要です。特に日本ではガソリンスタンドなど燃料を大量に保管している場所では、必ず乙種第4類危険物取扱者資格を持った人が常駐する必要があるので、仮に日本グランプリにF1メカニックとして参戦する場合は資格があったほうが採用されやすいです。

自動車整備士の資格について

自動車整備士は車体の整備や修理に関する資格で、こちらもF1メカニックになるために必要な国家資格になっています。自動車整備士の資格は危険物取扱者と違っていくつかの取得方法があります。1つ目は働きながら取得する方法で、6ヶ月以上の実務経験後に三級自動車整備士学科実技試験に合格すると自動車整備士になれます。2つ目は2年制か4年制の自動車整備関連学務機関に通い、2級自動車整備士学科試験か1級自動車整備士学科口述試験に合格して自動車整備士になる方法です。1級になると自動車の最新技術に対応した上で修理や整備ができるので、F1メカニックになるには当然1級が必要です。

データ分析の資格とは

F1のメカニックになるためには、物理学に関する資格も取得しておくことをおすすめします。F1マシンはレースで走らせる仕様上ダウンフォースなどの空気抵抗など細かいデータを分析しながらマシンを整備することが求められるからです。したがって、技術士(機械部門)の国家資格を取得することをおすすめします。技術士(機械部門)では、必須科目の機械部門の他、選択科目で機械設計や材料強度、機構ダイナミクスや動力エネルギー機器などの知識が求められます。中にはF1メカニックとは直接関係ない知識もありますが、関連した知識があることで採用が有利になることも考えられます。ただし、合格率が非常に低く1年に1度しか試験は実施されないので、十分な勉強期間を確保することが必要です。

近年必要になってきた資格

近年のF1メカニックにおいて、新たに必要とされるようになったのはAI技術です。シミュレーション走行やセッティングをAIの機能に頼ることも多く、F1メカニックになるためにはAIに関連した資格取得もおすすめします。事実メルセデスは2026年シーズンからMicrosoftとパートナーシップを締結し、クラウドサービスやAIに関する技術をF1に取り入れており、いよいよ本格的にAIの力がF1にも導入されはじめています。発表された内容によると、エンジニアにはレース展開に応じて即時AIやクラウドによってデータ分析をする技術が求められるそうです。したがって、これからF1メカニックを目指す人はG検定を始めとしたディープラーニング関連の資格取得をおすすめします。

ETECの資格について

ETECの資格とはF1メカニックが整備する組み込みユニットを整備する知識を得るための資格です。パワーユニットがその代表例で、一般車両と違ってF1はパワーユニットにエンジンや加速するためのモーターなど走るための機能を一カ所に全て詰め込んでいます。そのため、設計やセッティングなど細やかな技術力が必要とされ、正しい知識や技術を習得するためにもETECの資格は取得したほうが良いでしょう。

メルセデスの求人から分かる仕事内容

メルセデスのF1チームでは、シミュレーターエンジニアと機械設計のメカニックを募集しています。募集内容によるとATLASのAIを使いこなせる技術と、MatlabやPythonを使って自分で思い通りのプログラムを構築できる技術が必要とのことです。ただしこれらの技術があっても、トップレベルのモータースポーツチームでの経験が必須と書かれているので、まずは日本のレースチームで経験を積む必要があります。また、高いコミュニケーション能力と書かれているので、日常会話だけでなく専門用語も交えて英会話ができる能力が必要です。なお、メルセデスのメカニックの求人情報には年収が記載されていませんでしたが、メルセデス日本支部の求人情報によると、600万円から1000万円近くの年収を得られることが分かっています。

メルセデスに優先的に就職できる学校

もしメルセデスのF1メカニックになりたい人は、東京工科自動車大学校への入学をおすすめします。東京工科自動車大学校世田谷校には、メルセデスベンツコースという学科が存在し、メルセデスの最新車両に関する知識や技術を勉強できます。ちなみに学費は2年間300万円近く必要で、別途工具や教材などの購入費用で10万円近くかかります。工具はメルセデスベンツ公式のものなので、就職すればそのまま現場で使うことも可能です。

レッドブルの求人情報について

レッドブルのF1チームではソフトウェア関連のメカニックを募集しています。求人情報によるとC#やPythonやTypeScriptなどの勉強をしている人が条件で、技術力があれば独学でも就職できるような求人情報でした。ただし、内定するには必須プログラム以外にも複数のプログラムを使えることが望ましいらしく、0からシステムを開発できる根気のある人が求められています。一方ソフトウェア工学やコンピューターサイエンスを大学で専攻している人は、学士号などを取得しているほどの実力が求められています。ちなみにピットストップでタイヤ交換を担当したい人は、知識や技術力だけでなく重たいタイヤをすぐに運べる屈強な肉体が必要です。ピットストップの世界記録を樹立したチームなので、求める条件はかなり厳しいですが、ボーナス制度や無料の食事提供など福利厚生が整っている上に、年収は最低1000万円以上と噂されています。

まとめ

F1のメカニックは必要な技術や知識が多く、それら全てに対して高いレベルが要求されるので、簡単に就職できるわけではありません。しかし、優先的にF1に参戦している企業に就職できる学校に通ったり、独学でAIやプログラムや資格の勉強をすれば不可能な話ではありません。ぜひこの記事を参考にF1メカニックを目指してみてはいかがでしょうか。

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