1976年に発生したニキラウダの事故は、ドライバーが死亡してもおかしくなかったとされる有名な事故ですが、詳しい原因を知らない人も多いかと思います。そんな人にはこの記事で紹介しているニキラウダ事故の詳細情報をご覧いただくことをおすすめします。特に事故の原因については個人的な分析や解釈も交えて初心者にも分かりやすく解説しているので、レースのことが良く分からない人もぜひご覧になってください。
ニキラウダの事故の詳細を徹底解説
ニキラウダの事故と呼ばれているものは、1976年F1の第10戦ドイツグランプリで発生した事故のことです。この年のドイツグランプリでは開催前日に雨が降ったことで、コース上はウェットコンディションだったため、多くのドライバーがレインタイヤでレースに臨んでいました。そんな中、ニキラウダはコースが乾いてきたと判断して1周目を終えた地点でピットに入りスリックタイヤに交換します。そして運命の2周目、ニキラウダのマシンが突如挙動を乱して山肌に激突し、マシンが炎上し順位争いをしていた他のドライバーによって救助されています。事故発生の原因は2026年現在になっても解明されていませんが、リアサスペンションとタイヤトラブルだと言われています。
リアサスペンションが壊れるとどうなるの?
ニキラウダの事故の原因とも言われているリアサスペンションは、人間でいう脛や太ももといった、足回りの動力源となっている場所です。つまりニキラウダの事故発生時は、足の筋組織や骨格が壊れている状態で走っていたことになります。しかもドイツグランプリのコースは標高差が300m近くあるので、骨折した状態で山を無理矢理登ればそりゃ事故も起きますよねという感じでしょう。その上1976年に開催されたドイツグランプリのコースは1周7分以上かかるので、仮に人間がNARUTOのマイトガイのように八門遁甲の死門を開いてたとしてもそのまま走り続けるのは困難ではないでしょうか。事実ニキラウダの事故が発生したのはピットアウトしてからすぐだったので、メカニカルな問題が何かあったと考えるべきでしょう。
実行発生時に使っていたタイヤについて
ニキラウダの事故発生時に使っていたタイヤは当時最速とも言われていたグッドイヤーです。グッドイヤーは当時出場したレースで必ず優勝できると言われていたタイヤとも言われていました。事故が発生したことで責任問題に発展することはありませんでしたが、恐らくタイヤに熱が入っていなかった影響が考えられます。例えばレース前日に雨が降っていて、コースは若干ウェットだったにも関わらずニキラウダはタイヤ交換をしています。つまり、タイヤに熱が入りにくくなっている状態で速度を出したため、ハンドル操作ができなくなって事故が発生したのではないでしょうか。
事故の詳細が分からない原因とは
ニキラウダの事故の詳細がここまで曖昧な結果になっているのは、ニキラウダ自身の記憶がほとんどないからです。本人曰く事故が起きたときの記憶はほとんどないらしく、レースの記憶で残っているのはピットインしてタイヤ交換をしたことと、事故後ヘリで運ばれていた音をかすかに思い出せるのみと語っています。ニキラウダを診察した医師の情報によると、頭部に重度の火傷を負っていたらしいです。特に事故時ヘルメットが脱げてしまった影響は大きく、火傷と事故時の衝撃によって断片的に記憶が無くなってしまったのではないでしょうか。
また、ニキラウダは事故発生時、車から救助されるまでに40秒近くの時間を要しているため、燃料などが燃えたことによる毒ガスなども吸引している可能性が高く、休息に周囲の酸素が無くなっていく低酸素状態になっていたものと思われます。すると脳の海馬から記憶が欠如してしまい、ニキラウダのような症状になったと考えられます。
事故が起こったコースを調査してみた
1976年ニキラウダの事故が発生したドイツグランプリは、ニュルブルクリンク北コースノルドシュライフェです。当時のドイツグランプリのコースはF1史上最も危険なコースとも言われており、今ではレースで使われていません。危険指数を分かりやすく説明すると、観光目的で解放したときにも事故が発生しています。事故発生直後に原因を調査していますが、現代の捜査能力があっても特定できていません。
つまりコースにはクラッシュする原因が複雑に存在し、それはプロのドライバーでも専門家でも分析できないわけです。そんなコースを走っていれば事故が発生するのも当然で、現在もたまに行っている一般開放では大小問わず事故が発生しています。一部では100以上のコーナーがあるからだという考察もあり、実際ニキラウダの事故が発生した場所もBergwerk手前の高速コーナーなので、コーナーが原因で発生した事故という説は十分あり得ると思います。
ニキラウダが残したF1の功績について
ニキラウダがF1に残した一番の功績は、3度のチャンピオンに輝いたことです。しかもニキラウダの凄いところは、事故から復帰後にもチャンピオンを取っているところです。普通なら事故が起きてスポーツ選手に起きるイップスのような感じで走れなくなるところなんですが、ニキラウダはそれを乗り越えてチャンピオンを取っています。そして個人的に凄いなぁと思ったのは、復帰後のレースで度々リタイアしていることです。恐らく筆者がレーシングドライバーなら、リタイアという言葉がトラウマになってしまい、車に乗ることさえ怖くなると思います。しかし、ニキラウダはそんな恐怖心に打ち勝ち、復帰後のリタイアにもめげずにチャンピオンを取っているので伝説級のドライバーと呼ばれるのも当たり前だと思いました。
なんでニキラウダは死んでしまったの?
ニキラウダの死因はレースではなく、肺移植後による合併症と発表されています。晩年のニキラウダは肺胞出血を発祥しており、治療のために肺移植の手術を受けていました。しかし、完治とまではいかず症状が安定しないまま安らかに息を引き取ったと発表されています。特に肺移植後のインフルエンザの影響が顕著で、一時期かなり辛そうにしていたとの報告もあるため、ファンからも心配されていました。そんな闘病生活が続き2019年5月20日、悲しいことにニキラウダの家族から死亡が発表されました。
まとめ
ニキラウダは生涯3度のワールドチャンピオンを獲得したF1レーサーとして有名ですが、チャンピオンになるまでに様々な事故やトラブルに巻き込まれているドライバーでもあります。特に1976年に遭遇した事故は、顔に重度の火傷を負うほどの規模で、本人曰く事故前後の記憶が一部無くなっているとのことです。しかし、そんな事故にもめげず再度ドライバーとして復活してチャンピオンを取っているので、不死鳥と言われるほどの伝説的なドライバーとして知られています。