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F1ドライバー

岩佐歩夢は身長が高い?父は元レーサー?家族構成や経歴についても紹介

2025年10月19日

皆さんはF1という名称がレースのクラスの名前で、結果を残せない人やこれから経験を積んでいく人は、F3やF4というレースに出場していることをご存じでしょうか?

この記事ではそんな厳しい世界の中で、2017年にデビューして着実にF1までのステップを歩んでいる岩佐歩夢について紹介しています。家族構成も紹介しているので、家族にレーサーがいる生活はどういったものなのかご覧いただきましょう。

岩佐歩夢の身体的特徴とレーサー生命の関係性とは

F1の車両はドライバーの体重と合わせて800㎏以上になっていることと、ドライバーの総体重が82㎏以上になっている必要があります。このルールがないと、タイムを競うレースの世界において体重の軽い人が有利になってしまうからです。しかし、岩佐歩夢の体重は60㎏しかないので、これではF1に出場することさえできないため、レーサースーツなどに重りを仕込んでレースに出場しています。

ちなみに体重の計測はレースが終わってからすぐに表彰台に上がる前に行われ、もし条件を満たしていない場合はポイントの取得権利だけでなく表彰台に上がることさえできません。過去に体重チェックで表彰台を逃したドライバーも存在するので、岩佐歩夢の身体的特徴はレーサー生命を左右するといっても過言ではありません。

岩佐歩夢はF1の身長制限を満たしているの?

F1に身長制限はなく、装備を含めた総体重の条件さえ満たしていれば身長166cmの岩佐歩夢でも出場することが可能です。ちなみに2025年現在のシーズンで最も身長の低いドライバーは、レッドブルホンダRBPTに所属している角田裕毅の161cmです。角田裕毅は体重も53㎏と非常に軽いので、レースに出場するときは30㎏近くの重りを付けて出場しています。

反対に一番身長が高いのは、ハースに所属しているエステバン・オコンやウィリアムズのアレックスアルボンの186cmです。この様にF1では様々な身長や体重の人がレーサーとして参加しています。

F1のドライバーシートを身長に合わせて作る方法とは

F1レーサーは身長も体重も皆違うので、ドライバーシートを作るときは実際に運転席に座り、その上からシリコン材をビニールに入れたものを詰め込み型を作ります。その型を元にカーボンファイバー製のシートを作っているので、岩佐歩夢の身長にフィットするようなマシンが完成します。ちなみにドライバーシートは体を一切動かせなくなるほどの固定力のあるものを作らないと、速度の出るフォーミュラーカーを運転することが難しくなります。

皆さんも身長差のある家族が運転した後に車に乗ると、シートの位置が変わっていて運転しにくいと感じたことがあると思います。同じような感覚で体に密着するようなドライバーシートが必要になります。

岩佐歩夢が心がけているレースに向けた体作りについて

岩佐歩夢はF4からF1までを順番に体験しているレーサーですが、本人曰く一番違いを実感したのはF2までとF1とでは必要な体つきが全く違うとのことです。F2までの車にはパワステと呼ばれる一度切ったハンドルが元に戻らないようにする仕組みがなく、カーブを曲がり続けるには自分でハンドルを切り続ける筋力が必要でした。対してF1のマシンはパワステが存在するため、F2よりもハンドルを支える筋力は必要ないとのことです。しかし、F1レーサーともなると一瞬の隙を突かないとオーバーテイクができなくなるので、レーサー専用の筋力の反射能力が必要になると応えていました。

そのため、細かくマシンのセットアップをするように自身の専属トレーナーにレースで感じたことを伝えて、それをトレーニングメニューにしているようです。

身長によって鍛え方が違う?

身長180cmのマックスフェルスタッペンは、オフシーズン中スタミナと筋力強化トレーニングをしているとインタビューで応えていました。マックスフェルスタッペンの父親曰く、レース中に疲れると冷静な判断をすることができなくなるので、長時間レースをしても疲れない肉体作りが必要というアドバイスの元、肉体作りをしているようです。また、マックスフェルスタッペンのパフォーマンスコーチは、栄養士や精神分析医も兼ねているそうなので、フィジカルだけでなくメンタル面でも常にレースのことを考えた鍛え方をしていることが分かっています。

対して岩佐歩夢は、幼馴染をコーチにつけているため、わずかな肉体の変化にも対応できるようなトレーニングメニューを策定しているようです。

このことから、身長は違えどレースに求められるフィジカルを鍛えるという点では同じですが、細かいバランス調整は違うように思えました。

家族構成にも恵まれていた岩佐歩夢の輝かしい経歴

岩佐歩夢の父親は1981年から2001年まで開催されていた、シビックレースへの出場経験があるドライバーでした。具体的な成績は見つかりませんでしたが、熟練のレーサーとして知られていたらしく母親もサポートする形でレースに参戦していたようです。その経験を元に岩佐歩夢へアドバイスをしていたこともあるようで、4歳を迎えると父親と祖父がチューニングしたカートを運転していました。

その後わずか13歳で全日本ジュニアカート選手権 FP-Jr.クラスを2位でゴール、鈴鹿選手権シリーズ カートレースYAMAHASSクラスでは初優勝を経験しています。

フォーミュラー4における岩佐歩夢の成績

2017年7月に上海で開催されたフォーミュラ・ルノー・アジアカップの第四戦で、岩佐歩夢は初めてフォーミュラーカーレースに参戦しています。当時はスポット参戦でしたが、ポールポジションを獲得している上に決勝で2位にランクインしています。その後もスポット参戦で何レースか出場しており、上位に食い込むことが何度もありました。

フォーミュラー3から飛躍していく岩佐歩夢の経歴とは

岩佐歩夢は2021年にフォーミュラー3のレッドブルジュニアチームに所属することが決まりました。初年度は中々良い成績を残すことができませんでしたが、ほとんどのレースでポイントを獲得することに成功、累計52ポイントで35位中12位でシーズンを終えています。このレース成績を見た上層部は岩佐歩夢をアジア選手権にエントリーさせることを決定、参加した結果81ポイントを獲得して8位にランクインしています。さらに翌年2022年からフォーミュラー2、2025年からフォーミュラー1での参戦が決まり、現在に至ります。

しかもフォーミュラー1ではレッドブルから出場しているので、これからの成績が期待できそうですね。

まとめ

岩佐歩夢はフォーミュラーカーのレーサーとして活躍するために、自分の体格に合わせた色々なトレーニングを積んでいます。また、F1に参戦できるようになってからは、トレーニング方法を変えており、わずかに感じる肉体の異変もコーチに相談してトレーニングメニューを変えてレースに備えています。そんな岩佐歩夢はレーサーだった両親や祖父の影響でレースを始めており、出場したレースでは上位に食い込むことも珍しくなかったです。周囲からもさらなる飛躍を期待されているので、ファンとして応援してあげたいですね。

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