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エアロとは一体なに?種類や役割について紹介

車好きにとってよく耳にするのが、「エアロ」ですね。車をかっこよくしたい、性能を高めたいという方も多いでしょう。エアロは、好みによっても装着するパーツが違ってきますので、どんなパーツがあるのか知りたい!という人も多いでしょう。事前にどんなエアロパーツがあるのか知るのは、とても大事なことです。今回は、エアロとはいったい何かについて、調査しました!

エアロとは一体なに?

エアロとは、空気抵抗を軽減して燃費を向上させるといった目的で、車に取り付けるパーツのことです。冷却機能の向上や、ドレスアップが期待できるため、取り付ける人も多いです。例えば、バンパーやトランクに取り付けるスポイラーなどが、エアロパーツに当たります。略して「エアロ」と呼ばれますが、正しくは「エアロパーツ:Aero Parts(空気・部品)」です。車は高速道路など時速100km近くスピードを出す際、空気をきれいに流せば燃費が向上し、車を安定させることもできます。また、低燃費化にも期待できるので、レース以外でも効果を期待できる重要なパーツの一つです。

エアロの種類

エアロには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つずつ順番に見ていきましょう。

レーシング用

こちらは、空力性能に重点を置いて設計されたパーツです。レーシングカーは、ワイドフェンダーやGTウイング、フロントバンパーといった、一般の乗用車とはまったく違った作りとなっています。レーシング用のエアロパーツは、その目的通り空気を味方につけるため、必ず装着されるものです。空力に重点を置いたエアロパーツは、一般乗用車にも販売されています。装着することで高速でも安定した走行を維することができるのですね。

ドレスアップ用

ドレスアップ用は、性能よりも見た目に特化したエアロパーツです。レーシング用に比べて、さまざまなデザインがあります。見た目の好みを追求するマニアに人気のパーツです。価格はピンキリで、1万円未満~30万円以上と、かなり高額なパーツもあります。

代表的なエアロパーツを紹介

エアロパーツには、どんなタイプがあるのでしょうか。続いて、代表的なエアロパーツについて紹介します。

フロントスポイラー

フロントスポイラーは、ボンネットの上部の空気を調節し、エンジンを冷却、車体が浮き上がるのを抑えるエアロパーツです。車体の下部に空気が流れないように、フロントバンパー裏側にかかる圧力を下げて、下向きに押し付ける力(ダウンフォース)によって、走行が安定するのです。簡単に取り付けられるので価格帯はピンキリで、1万円未満~20万円以上すると高額なパーツもあります。

サイドスカート

サイドスカートは、車体の両サイドに取り付け、フロア下に流れ込む空気を後方に流し、安定した走行を維持します。市販車でも装着すると車高が低く見え、見た目のカッコよさも期待されます。4~9万円台で購入できるものが多いので、お求めやすいようですね。

リアスポイラー

リアスボイラーは、車体の後方上部に取り付け、後方の気流を抑えることにより、加速をうながす効果があります。燃費を高めるので、市販車にも効果が期待でき、価格も4~10万円台とそこまで高額ではないです。これらのエアロパーツには保安基準があり、取り付け方によっては車検に通らない恐れがあります。せっかく購入したのに、車検で取り外さなければならないというのは避けたいですよね。そのため、購入前に保安基準はしっかり確認しておきましょう。

エアロパーツのメリット・デメリットは?

エアロパーツにはメリットが多くありますが、デメリットもあるのでしょうか?エアロパーツを付けると、高速を走る際にダウンフォースを発揮し、走行を安定させます。カーブ走行や急減速なども、効果を発揮しますね。また、乗っている車にマッチしたエアロパーツを選べば、燃費改善効果もあります。ほとんどのエアロパーツはデザイン性もあり、車の見た目のかっこよさも期待できますね。車を運転するときに、気分が上がるのは間違いないでしょう。

日常走行ではあまり効果がない

とはいえ、エアロパーツは高速走行しないと、効果を実感できません。日常の走りで実感するのは難しいでしょう。また、ドレスアップばかりに注力したエアロパーツは、空気抵抗が増し、燃費に逆効果です。パーツを追加すると掃除する箇所も増えますし、面倒が増えるのもマイナスポイントですね。装着に不備があると、走行中に脱落してしまったり、パーツが破損する危険性もあるので、素人は十分注意が必要です。一般道の利用がほとんどというドライバーにとっては、ドレスアップのためのパーツと割り切ってもいいかもしれません。

エアロパーツの取付費用は?

エアロは取り付けるパーツ、整備工場により、価格帯が大きく変わります。一般的な取り付け費用は、以下の通りです。

  • フロントスポイラー:        6,000円~ / 個 15,0000円~ / 個
  • サイドスカート:   10,000円~ / 個           30,000円~/ 個
  • リアスポイラー:   8,000円~ / 個 15,000円~/ 個

社外パーツですと、車とパーツの相性によっては、余計に費用がかかる場合があります。純正オプションであれば気にしなくて良いですが、取り寄せの場合は注意が必要です。メーカー純正や、エアロパーツがセットで装着された特別仕様車はプラス査定になりやすく、中古車市場でも人気があります。ただ、ごく一部のマニアに親しまれるブランドの場合、査定結果があまりよくない場合もあります。未塗装のエアロパーツを購入すると、別途塗装料金がかかるので、最初から純正のボディカラーなってるエアロパーツのほうがおすすめです。何事においても、事前に確認して購入するのが良いですね。

まとめ

今回は、エアロとはいったい何かについて、紹介しました。エアロパーツは、燃費向上、冷却機能アップ、ドレスアップなど、さまざまな効果が期待できる装備です。高速走行でないとなかなかメリットを感じづらく、一般道しか走らないドライバーは、デザイン性を重視することになりそうです。エアロパーツ装備を購入する際は、メリット・デメリットを理解し、本当に自分に必要かどうかを見極めたいですね。

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